何かってーと

http://toyokeizai.net/articles/-/58760?page=3
これだったんだけど。
アカデミック、アカデミズム、プロフェッショナル、実学という話。
日本の大学教育ではアカデミズムに寄り過ぎていて、実学が弱い。実学が弱いから、アカデミズムも弱体化した、と。
国家100年の計としての教育方針への提言なんだが、日本人が培ってきた権威主義(アカデミズムではない)とそりが合わない。
大学教員がアカデミズムという言葉を使ったかどうかは知らないし、使っていたなら大学教員も無念な感じだが。

つまり、何も言ってないんだよね、この人。
実学が弱いのは、いくつかの日本固有の文化と歴史的経緯による。
日本の職人文化があって、ギルドのような職人協会と言ったものが存在しなかったから、職人協会の人間がそのまま楽譜に入ればよかった部分と異なる。それが一つ。
日本で高等学問を収めるには、そもそも徒弟的な、それこそ職人文化の延長線上に合った事。一般教養は、寺子屋で。専門分野は先生のもとに付くこと。これが一つ。
つまり日本においては、アカデミズムこそが歴史的文脈の中に存在しているわけで、大学の体制を変えるのだ!と息巻いたところで、
その文脈をどう伝えてどう精神へ変化を起こすべきなのかがない。
つまり、極論って事。
だから何も言ってないと同じで、問題提起にすらなって無い。そんな事は判ってんだよ、と思ってないとならない。

これに共感している人もどうかしている。効率化に対して先鋭化しすぎてないか。
その文化と、私の文化は異なる。
はっきり言おう。オタクに対してキモイ、と言う精神構造と同じ構造を持って言えば、キモイ。