ちょっと書く

皇国の守護者を読みふけって、何度も読んで、その後Landreaallランドリオール)を読むと、それぞれのキャラクタの考えがするりと腹に落ちる。

皇国の場合は、中心があまりに明確で、丁寧に書かれているのが一人だけなので、実に良い。
戦略、戦術に関わる軍事的な知識が存在していなかったとしても、これもまた丁寧に書いているので、よくわかる。
これを読んだ上で、Landreaallを読むと、DXが何も言わなかったとしても、ほぼ無表情に近い状態の描写がつづいていても、感情と相反する表情をしていたとしても、それなりに読みとけてきた。つまり、Landreaallの作者のやり方に、慣れる。

まず、それが言いたい。

次に、こう言ったものを読みとくのが難しいとかなんとか言ってる人たちは、書評をやめた方が良い、と言いたい。
読みとくのが困難なのは、個々人の能力の問題であって、配信する人間の問題ではない。
なぜなら商業的に配信されている文章は、編集者の目を通してあるわけで、それは第三者の評価が一定量ついてから配信されているためだ。
注:ここでは、編集者が手を抜いている、と言うことを想定しない。なぜなら、世にいる社会人は全員プロであって、自らの技を持って給与を得て居るためだ。そんなプロたちが手を抜いているワケが無い。

読みとくのが困難な文章は、大体は指示語が多すぎたり、わざと誤読させようとしたり、必要な情報を小出しにするような文章で、そういうものは読みとこうとするのではなく、序章と結末を読めば対外気が済むような文章であるはずだ。それらを評して何かを言わなければならないのならば、つまり、プロなのであれば、ネガティブな表現ではなく、可能な限りポジティブな表現にするはずで、他者を不愉快にさせることはないはずだ。

そう。
私が言いたいのは、プロではない人間が自らのブログのPVを稼ぐためだか、注目を受けたいがために批判的文章を書くことだ。
それが許せない。

一向に構わないものもある。事件であるとか、世相であるとか、人物については。

だが、書やら映画やらゲームやら、そう言った、プロの手によって作り出されたものに対する批評は、我慢ならない。
ただし、映画とゲームは書に対する編集者のような存在があってなきような場合があるので、その場合は十分に批判してよし。
それは映画とゲームの作り手がプロとしての矜持を忘れたからであって、そのような人間はそもそも猛省するべきだからだ。

批判が、2chのスレッドなどで消費されるだけの発言ならば良い。
しかしブログで配信する行為は我慢ならない。

あなた方は、何を持って、批評する立場を得たのでしょうか。
あなた方は、それをして対価を得られるような、技を持っているのでしょうか。

せめて、批評だけでなく指摘まで入れるべきだ。対価を得られるような技を持っているのならば。
具体的に修正点を上げたり、対策を論じたりするのであれば、それは批判ではないし、書評でもない。校正であったり編集だ。

そもそもインターネット上に知識や知恵に関わらない文章を上げることはオナニーであって、そのオナニーの結果を見てはアレやコレやと言うのは実に下世話な話であるが、色んな本を読んでは、これはこうだ、と書きなぐる人間が多くいて、辟易する。
そんな事はどうでも良すぎる事で、そういうテキストを書いたら多くの人から賞賛されたから、と言って書き続けているのであれば、それは著作物をアップするとスレの住人から神扱いされて上機嫌に成っているのと何ら変わりはない。

それが法を犯しているかどうかの違いなだけで、本質的な違いはない。

書評に価値はない。

いや。

知識と知恵に関わらない文章以外、インターネットと言うアーカイブ(辞書と呼んでも良いだろうに存在する価値はない。

しかし、このような文章を上げることに、我々はたまらない快感を感じる。
快感がなければ、このようにキーボードを無心に叩き、自らの文章を見返し、校正し、アップなぞするものか。
なぜ、このようなオナニーを繰り返すのだろう。
そう考えて至ったのは、書物に対するいたずら書きだと思った。
書いてある一文を消して、自分の好きなように書き換える、あの背徳感があるから、この行為はやめられないのだろう。

まとめ:
・本を読んで、「俺、こう言うの、好きじゃないな」とか言ってる暇があるなら働いて納税しろ。
・他人に本を読んでもらってそいつの言った事を鵜呑みにするなら、炎の転校生を笑うな。
・ネットにテキストを公開するのは、オナニー。
・ネット上に好き勝手書いて良いルールなどない。ここは公共の場です。人の悪口を言うならリアルの世界で。
 ワル自慢するなら友人の家で。自分の意見を世に広めたいならば、まず現実世界でシンパを作ってから。
・俺は正しい事を言っている、という自覚がある。確証はないが。
・どこかのカテゴリで著名と言われる奴が来ただけで、笑う。
 だって、俺の基準において、そういう輩がここに来た時点で、俺の勝ちだから。