そうだったの?

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1402/24/news007.html

怒られたら消すけども。

齋藤 日本はモノばかりに目がいってしまい、目に見えないソフトウェアに価値をおかない傾向があります。例えば、iPhoneの本当の付加価値とは形ではなく、ソフトウェアにあります。ソフトをクラウドで連携し、シームレスに行うことができるのはソフトの力です。今はハードウェアでお金儲けをしようとしても、すぐにコモディティ化してしまいます。

いや、これだけなんですけどね。
iPhoneの本当の付加価値は、超小型で高性能、かつ、直感的に解りやすいUIを持ったコンピューターである事ではないのでしょうか。
クラウドで連携っていってますけど、本質的にクラウドにはなってませんし。
Appleと言うハードウェアメーカー(アレは、ハードメーカーです)が生き残る策は、みんながAppleの製品を欲しがる世界にするしかありません。
Microsoftは、ソフトウェアが主軸なので、業務シェアさえ握ってしまえば、一定規模を維持したまま戦えます。
よって、ジョブスは、世界がApple製品を欲しがるよう、コンピューターを欲しがるよう、少しづつ、少しづつライフスタイルを変化させるミーム戦術を取ったと思っています。
激安(当時)で、iMacをだして普及させ、iPodを出してPCに興味の無い層を購買層として取り込み、PCを持ち歩けるように薄くし軽くし、PCの操作すらおぼつかない人のために、それも、みんながモバイルを持たないとならなくなったタイミングで、iPhoneを出し、iPadを出し。

そう考えれば、iPhoneの本質的な価値はこの人の言うソフトウェアではないと思うのですが。
ま、これも、ミーム戦略の旗印であったジョブズと言うメインミームが消失したことで、これ以上進展することはあり得ないでしょう。
我々は、ジョブズが失せたその瞬間からのAppleの集落を見ていますので、もう駄目です。
そしてこの流れは、人類のミームにとって、私は、危機的であると思っています。
そこに刺激的なものがあるので、脳を使う頻度は減り、機能は低下していき、最終的には、より強い刺激ばかりを求めるようになってくるはずです。
内なるものから刺激を得るよう研鑽するより、外から刺激を得た方が楽ですから。

そのほかこの人の仰るソフトウェアにもっと目を向けましょう、は解るのですが、それは日本人のミーム的に難しいので、
現れたソフトウェアに対して、枯らしてしまうとか、魔改造するとか、吸収力をどれだけ高め、発展もしくは変質させることの
大切さを説いた方がいいと思います。